MAKAN-魔鑑

貴女という名の魔術鑑定

Dark-goddess

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約4分
Bright side and dark side of the moon ~ 月の明るい側と暗い側。
このことを、月経周期の二種のエネルギーである 排卵期(白)と月経期(赤)に関連付けて考えてもよいでしょう。

ヒキガエルの変容
の中での「白」から「赤」への変容です。

美の女神ですら、生の腐った肉片となるのです。 しかし、腐るといっても、これは「内的な」プロセスのことです。
つまり魂の変容、生死の循環を意味しています。 プロセスをたどる上において、「自分の内側を見つめる」重要性を探るために 必要な要素のが、「影の女神たち」です。あなたに内在する、「影の女神の元型」を探ってください。

「ヒキガエル」の変容は、女性の内在的な精神的エネルギーの変遷の意識 (古くなったものが、また新しくなるという)をワインによって象徴しています。 ぶどうは新しい収穫のたびに、発酵のため地下室へ降ろされ、そこで果実は変容し、 その後、地下界のさまざまな変容を受けて引き上げられます。 果実が新しくワインに生まれ変わるのですが、ワインの色や香りも、さまざまな表情を持っています。 また年によって、味わいも全く違うことでしょう。 完璧にするための理論的な基準などなく、その必要もないことを表しています。 大地の有機的なリズムによる過程であるために、味・香り・コクなどが多様化していくのです。

男性中心の現代社会は、秩序・規律・道徳・善悪を規準に、
女性性”が持つ、「影の女神の元型」を抑圧してきました。

自分の内なる、「影の女神の声」に耳を傾けてみてください。ご安心を。暗黒の女神という表現をあえてしているのは、男性社会が抑圧し、葬り去った本来の女性性”(つまり、あなたらしい本質) を暗闇の中から見つけ出して欲しいと、Nobuyaが真剣に想っているからです。女性性”が影であるわけないもんね!


「気が変わりやすいということは、決して病的でも悪いことでもない」、と影の女神の元型は語りかけます。
つまり、生と変容の両極性を持つ生命そのもの”に仕えていることになるからです。
女神が関わっているのは、善悪というよりも生命そのもの”です。 自己の否定的側面にも価値があることに気づいているのです。
不平・不満を訴える心の動きは、影の女神の声です。それは、生命・生の証しを表現する一つの方法であり、女性性”が魂の根底で働いているのです。何かの見返り・保証を求めて不平を訴えているのではなく、感じやすく傷つきやすい魂が、物事の存在や心の動きについて感じられるままに述べているだけなのです。

訴えることは、感情機能の基盤の一つであり、男性的な秩序や、規律、超自我の観点からすれば、ばかげたこと”、受身的な泣き言”であり、『弱く駄目な自分』とみなされがちなのです。しかし、本質は自立的・個人的な事実としての「あるがままの訴え」なのです。

女神の魂から湧き上がる訴えに対して、「そんなことぐらい」とか、「弱音を吐かずに頑張れ」のアドバイスは、男性中心の意識による判断に偏りすぎているといえるのではないでしょうか?

女性性”=女神が表現する、「不平・不満」は男性社会からみると、まさに『毒』です。
Salamander(サラマンダー)のシンボリズムを検証しながら、それらを探ってみましょう。 ここでの「火」は男性性”を表しています。また、永遠の忠誠、不屈の勇気の象徴 が示すのはもちろん、 男性への忠誠では無く、女神の「魂」そのもの=自己表現そのもの” への永遠の忠誠なのです。

男性社会が、恐るべき蛇や竜と呼んでいたものへ、私たちは回帰したいし、 (参考資料-月経の普遍的原型とは?) 魂を回復させる必要があると、Nobuyaは考えます。 原始的で、「爬虫類的」な脳の方が、「影の女神の元型」が持つ多様な行動を司ります。

*参考文献:「神話にみる女性のイニシエーション」2001年 創元社

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