MAKAN-魔鑑

貴女という名の魔術鑑定

Ivory Cat-私自身のこと

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Ivory Cat-私自身のこと
アイボリー・キャット Ivory Cat (アイボリー・キャット):30年以上に及び秘伝を実践してきた霊気療法実践者。
美術学、神学を学び、聖職者の資格を持つ。 ©Ivory Cat

画像及び内容の著作権はIvory Catさんが保有しています。
Ivory Catさんと約束を交わしていますので、無断使用を発見した場合、Nobuyaには報告の義務があります。


エッセイ

生命の樹の創造過程とカバラ・ブレンドの製造工程を自分で実際に比較対照するためにも、私のカバラ・ブレンド作りの全てをドキュメンタリー構成でこのエッセイに書き上げたいと思います。これら10種類のブレンドは、カバラに関する私の研究業績が自然の成り行きによって集大成したものであり、私が最も精通する手段、すなわち、エッセンシャルオイルと宝石によって実現しました。このアイデアは漠然と思い付いたものではなく、実現化に必要な条件はタイミング良く全て揃っていました。 ちょうどその頃プライベートな面で悲惨な状況にあり、何事も否定的に考える毎日を送っていました。私は、「苦悩」という精神の渦の中をただグルグルと流され廻り続ける魚のようでした。 そんなとき、仕事関係者でもある一人の友人が、カバラのエッセンシャル・オイルを作ってみないかと私に提案してきたのです。彼の提案は私に創造意欲をもたらしました。インスピレーションは、ケテルから放出される光(神性)が最終地点の物質界にたどり着く間にこの光刺激に対して現れる肉体反応です。ケテルとは、非実体の神性(神の力)が顕現の領域に入る、つまり、活性化するところのセフィロトです。

その頃私はこれまでの人生の中で最も低調期にあり、自分がやっている事全てに対して常に疑念を抱き、些細な事で考え込んでは落ち込み、何事に対してもやる気が起こらず、インスピレーションも全く得られませんでした。 守護霊と交信し、ご指導をお願いしましたが、守護霊からは何の助言も得られませんでした。私が自分の守護霊であるラビと交信するのは、カバラを実践するときだけと決めていますが、その時必死になって苦境から抜け出そうとしていた私は、ラビに自分の歩むべき道を教えてくださるようお願いしたのです。すると、不思議な出来事が次々と起こりました。私はチャクラについて思考を巡らせ始め、以前に読んだキャロライン・メイス(Caroline Myss, Ph,D)の著書 "Anatomy of the Spirit"『魂の階梯』を読み直し、カバラの知識を洗い直すことにしました。

メイスがこの本の中で、チャクラとセフィロトを比較対応していることに改めて気付き、チャクラに対応するカバラ・ブレンドについて調査を始めたのです。そうしている間に、私はカバラに関する本を数冊読み終えました。アレイ・カプラン(Aryeh Kaplan)の "Kabbalah and Meditation" 『カバラと瞑想』を読み終え今度は同じ著者の 『セファー・イェツィラー』("Sefer Yetzirah")を購入して読みました。イスラエル・リガルディー(Israel Regardie)の 『柘榴(ざくろ)の園』"Garden of Pomegranates" も読みましたが、この時点ではまだ意欲は沸いてきませんでした。

そうこうしているうちに、私がカバラの専門家として紹介されていることを知りました。このエッセイは、『柘榴(ざくろ)の園』の22個のパス(小径)に関するホームページに投稿したものですが、著作権はまだ私が所有していました。 その次の日、また別の見知らぬ人から一通のメールが届きました。この人も私のエッセイでインスピレーションを受けたというのです。ラビは、私が他の人にインスピレーションを与えていることを現実で示すことで、私の進むべき方向と手段を教えてくれたのです。全然知らない人達から私のエッセイに対する感想が寄せられるのは過去数年間たびたびありましたが、それは私が活発に執筆活動をしていた頃の話です。正直なところ、参考文献なしですらすらとカバラに関するエッセイを最後に書きあげたのはいつだったかさえ思い出せないほど大分前のことです。

「創作」

考えられないことは次々と起こりました。私は四つの世界からなる生命の樹をチャクラとセフィロトに対応させ、最終的に製品を完成させたのです。膨大な量に及ぶ関連オイルのリストを編集し、ついに納得の行くリストが完成しました。私はある金曜日の朝、床に座って心を落ち着かせ、それぞれのセフィロト・ブレンドのレシピを大まかに考えました。。ネツァーまたはマルクトのブレンドの原料となるオイルはまだ入手できていなかったため、その日はオイルの調合をする予定はなかったのですが、猛烈に創造意欲にかきたてられ、予定を変更してブレンドすることにしました。一度にこれほど多くのオイルをブレンドするなんてめったにありませんが、まるで何かにとりつかれたように次から次へと調合していき、気が付いたら7種類のブレンドが完成していたのです。

この日はネツァーとマルクトは調合できないことは分かっていましたが、それ以外のオイルは立て続けにブレンドしました。さすがにHod(ホド)をブレンドし終えた頃には窒息しそうになったので、一度に多くのブレンドを作るのは体に良くないと思い、イエソド(Yesod)だけは後日ブレンドすることにしました。私はこれらの創造エネルギーをケテルから引き出し、直観に頼らず、すぐに知識の領域に取り入れ、精錬・純化の段階は完全に省略していました。 このとき私の頭はオイルのことだけを考えていました。生命の樹に「完成」の領域があることに気づいたのは、これら7つのブレンドを立て続けに調合しているときでした。

狂ったように一気に調合した最初のブレンドは、別の世界のコンセプトを生み出しました。最初のアイデアについてよく考えると、このエネルギーが自分の頭の中にあるコンピュータの画面に音を立てて映し出される前に、ネツァーあるいはイエソドの領域を通過していなかったことに気付きました。足りない原料が届くのを待っている間、私は既に作ってあったブレンドを改良しました。ガラスの調合容器の中でグルグルと渦をなすオイルのように、改良作業を行う私の頭の中には「完成」という概念がぐるぐると駆け巡っていました。かき混ぜるという行動が、別のインスピレーションを生み出したのです。そこで、この新たに浮かんできたコンセプトに霊感の炎を灯すような疑問に打ちあたりました。これは生命の樹に隠されたもう一つの世界なのか、それとも、完成を包み込むベールの領域なのか?

10種類のセフィロト・ブレンドには4種類のオイルを調合しています。 4種類のオイルは四界における各セフィロトの存在を象徴します。四界には(アツィルト(元型界)、ブリアー界(創造界)、イェツィラー(形成界)、アッシャー(物質または現実界)があり、これら四界を生命の樹上に当てはめるとき、そこには二通りの見方があります。一つは、「神性流出の世界」であるアツィルトを唯一支配するのがケテルで、ブリアー(創造界)に対応するのはコクマーとビナーの二つのみ、生命の樹の多くの要素はイェツィラー(形成界)にあり、物質・活動・現実の世界アッシャーに対応するのはマルクトのみという見方です。 もう一つは、生命の樹における各々のセフィロトはそれぞれ循環するという見方です。

一つの界のマルクトは次の界のケテルと重なり合ってつながっているため、これらの四界は別々に存在するのではなく連続する世界であるという見方です。 セフィロトは四界全てに存在し、アツィルト(元型界)に存在するセフィロトは、それぞれ「元型」的な特性を持っています。そして、ブリアー(創造界)では「創造力」、イェツィラー(形成界)では「形成」の特性を持ち、最終的にアッシャー(物質・現実界)では現実界の特性を表す「行動」の特性を有します。これらの四界は連続しているだけでなく、完全理想の原型であるアツィルト(元型界)のマルクトはブリアー界(創造界)のケテルに、そして、ブリアー界(創造界)のマルクトはイェツィラー(形成界)のケテルになります。アツィルトのケテルから始まり、それぞれの界を経て、最終的にはアッシャーのマルクトに至ります。

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