女性は 決して悪魔などでは無い。
悪魔が表現するもの
女性性”は存在自体が「悪魔」である。との感覚が、現代社会においても機能”している現実がある。
この重大な問題は、古くから、「文化的背景・宗教的背景」がもたらす悲劇として、扱われてきた。
しかし・・・今、一度、再考してみてはどうだろう?特に、男性にはその必要があるように強く思う
男性諸君に問いかけたい、「なぜ、自分を生んでくれた女性の肉体を憎み、信用しないのか?」
「なぜ、女性の性欲を憎むのか?」そんなにも縛り付けたいのか?命をはぐぐんでくれる女神たちを。
歴史的に、女性性が「命を育む大切な女神」とされていた時期は、確かにあった。 「女神の文明」との表現に代表されるよう、文化的・文明的発展が進み、人々が平和的に暮らしていたといわれる時期は存在していたが、 家長制度が発展し、一家、一国の柱が男性へと移行するに伴い、多くの女性たちが苦しめられている
そう・・・女性としての肉体を持つがゆえに。
男性にとって、女神たちの肉体は魅力的であり、甘美な体験である。
だからと言って、女神たちの「自由意志」と「自由な肉体」を男性側の自己中心的な解釈で、縛り付けたり、
【生身の人間であるのにもかかわらず】勝手な改造を試みることは、決して許されない行為である。
「女性性を悪魔とみなすのは、文化や宗教の違いだけではない。」
「根底にあるのは、女性を信用できない男性の幼児性の問題である」と、私は日々感じている。
つまり、人しての精神性の問題なのだ。
女神は美しい。「自由」はさらに美しい。
男性たちよ、「ある日突然何の理由も無しに」牢獄に入れられ、身の自由を奪われ拷問を受ける事を想像してみるといい。 どれほどの、苦痛、ショック、地獄の苦しみ、絶望感、が襲ってくるかを。私なら恐らく、発狂してしまうだろう・・・。絶対に嫌である!!
何故、突然、拷問を受けるのか?何の理由も無しに。
実は、理由がある。確実な理由が。【それは、あなたが男性であるから】だ!!
同じ行為をしようとしているのだ・・・・女性たちに
今、あなたの「心の中」に芽生え始めていないか?彼女や妻、娘たちに対しての【支配欲】が。
人は、「行為が先にあり、思考が後」にあるのでは決して無い。「思考が先に来て、行為を起こす」のだ。
特に日常生活においてはそうである。生命の危機に瀕した場合の、「本能的な行動」もあることにはあるが、非常に稀であろう
男性たちに強く訴えたい。「あなたの心の中で芽生え始めている思考」。その考えは大切な人を守る行為では決して無い。 「大切な人」・「大切な宝」を破壊し始めているのである。
狂い始めているのは・・・君だ!
君にとって、彼女は魅力的だろう。妻は魅力的だろう。娘さんは、立派に成長したのだろう。
素晴らしいことじゃないか!幸福じゃないか!それ以上何を望んでいるのだ???
彼女たちは「おかしく」なんか無い。狂い初めているのは、君のほうだ。壊すな、大切な女性たちの「心」を。「生命」を。「体」を。それは、自分を壊しているのと同じ事だ。君の人生を壊すな!
※Khady Koitaは、性器切除や性的暴力に関して、「性器切除は女性への人権侵害。文化や宗教の違いではない。根っこにあるのは、女性を信用できない男性の幼児性。この世界で起きている女性への暴力の延長線上にある問題である」と発言。※キャディ・コイタ(Khady Koita、1960年 - )はセネガル出身の女性作家、FGM(女子性器切除)廃絶活動家
出典「熊本日日新聞」より
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