MAKAN-魔鑑

貴女という名の魔術鑑定

MAGIC PORTIONS

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MAGIC PORTIONS-魔法の秘薬


MAGIC PORTIONS-魔法の秘薬 ©Gerina Dunwich
本の写真及び内容の著作権はGerina Dunwichさんが保有しています。
Gerinaさんと約束を交わしていますので、無断使用を発見した場合、Nobuyaには報告の義務があります。


今日、ごくたまにではあるが、現代魔女の大半が、今もなお新しい秘薬を作り出している。だが、動物の体の一部、血液、人間の死体の一部や幻覚ハーブはもはや使用されておらず、また、これらは人命や環境保護について適切な方法ともみなされていない。

魔術実践のために動物の命を奪うことは、現代の魔女崇拝の自然を尊ぶ精神とは矛盾する行為である。血液を秘薬に用いたり、儀式や呪術に使うことは、まず、めったにない。特に、衛生面の問題や血液を介して移るエイズなどの病気感染の恐れがあるためと思われる。幻覚性植物の使用は法律的に禁止されている上、何も知らない個人に麻薬症状を及ぼす秘薬を投与することは、論理に反する行為である。加えて、これは、故意に他人に危害をもたらすいかなる行為をも禁止する魔女の掟にも反する行為である。

勇気ある方はおどろおどろしい媚薬の歴史をどうぞ


現代魔女が製造する惚れ薬と秘薬は、どちらかといえばハーブ・ティーのようなものだ。シェイクスピアの「マクベス」で、3人の魔女達が、ぞっとするような原料(あらゆる動物の体の一部、トルコ馬の鼻、絞殺した子供の指など)を釜で煎じて作るような秘薬ではない。加えて、全く気のない人に恋愛感情を起こさせたり、他人の感情を操るなどして、魔女の掟に逆らうことを望まない魔女達は、掟に反しない範囲で恋の魔法を使う。 つまり、すでに芽生えている恋をよりいっそう高めるため、または、一個人を特定せずに(具体的に名前を挙げず)、望みどおりの恋人を得られる惚れ薬を調合し、恋の呪文を唱えるのである。

相手を特定して呪文を唱える場合は、絶対に魔術でもって、その人の感情まで操ってはならないという掟がある。 「誰も傷つけない限りは」、「もし私達が結ばれる運命ならば」、「もし私達がお互いにぴったりの相手ならば」というフレーズがまじないの文句にはよく出てくるが、これは、その呪文によって、呪文の対象となる人が負のカルマを背負わないようにするためとされている。 以下は、金曜日の夜、または月がおうし座かてんびん座に位置する時期に行うと最高の効力を発揮する現代魔女の惚れ薬と呪文である。



現代魔女の惚れ薬


温めたワインをグラス一杯、または熱いティーをカップ一杯に、次のハーブ(乾燥でも生でもよい)のいずれかを加える。(1種類でも複数でも可)バーム、バジル、カルダモン・シード・パウダー、キャロット・ルート、シナモン、クミン、ディル・シード、ハナハッカ(クレタ島原産のもの)、フェンネル・シード、メレゲッタ、マージョラム、オリス・ルート・パウダー、パセリ時計回りにハーブをかき混ぜながら、まだ見ぬ理想の恋人を思い浮かべなさい。(性格や条件、ルックスなどを具体的に)目的を心で念じながら、以下の呪文を繰り返し唱えなさい。

魔法のハーブよ
月よ、太陽よ
私に恋人を授けたまえ
何人も傷つけることなく
その人自身の意志で
私を愛してくれる人が現れますように
どうか私の願いを叶えたまえ

その惚れ薬の半分を自分で飲み干し、残りの半分は、深夜0時きっかりに、献酒として大地に注ぐ。 魔術のパワーに感謝を述べ、呪文は必ず効き目があると信じ、良い結果が出るのを待ちます。すぐに理想の恋人が現れなくても、がっかりせずに辛抱強く待つこと。何度かこの魔法を繰り返し行うことでようやく効果が出る人もいる。特に、魔術の初心者がたった一度で効果を得るのは難しいだろう。

もう一つ忘れてはならない重要なことがある。それは、この秘薬に限らず、すべての秘薬と呪文に言えることである。 魔術とは基本的に、目標を達成するために物事を発動させ、チャンスをつくるための一つの手段だが、目標を現実化するには、これらに従って行動し、前向きにそして自己本位にならずにこれらを有効に活用しなくてはならない。 欲しい物を言えば、すぐさまジーニーがどこからともなくそれを出し与えてくれる「アラジンと魔法のランプ」のおとぎ話のようにはいかない。 呪文を唱えて、何も努力せずにただのんびり構えて待っているだけでは、かなりの時間を要することになる。


古代ギリシャの惚れ薬はこちら


発狂薬

 歴史上どの時代にも、恋の秘薬を飲んで発狂したという不思議な話が数多く存在する。現代では、ばかばかしく信じがたいような話だが、かつては有毒な向精神作用性ハーブ(または物質)には魔力が宿ると信じられ、実際、これらが秘薬や惚れ薬作りに使われていたことを考えると、全くあり得ないことではない。ローマの詩人ルクレティウスは、このような秘薬で身を滅ぼしたと言われている。性的興奮を高めるために有毒な秘薬を飲んだ後、性欲を抑えきれずに、とうとう自殺したと言われている。ローマの歴史家スエトニウス(西暦紀元69-140)の『皇帝伝』によると、古代ローマ皇帝カリギュラ(西暦紀元12-41)も同じく秘薬で身を滅ぼしたそうである。カリギュラの妻カエソニアは、疎遠になった夫の愛をつなぎ止めようと、誤ったレシピで作られた強力な惚れ薬を飲ませた。彼女が驚いたことに、素晴らしい性生活をもたらしてくれるはずだったその秘薬は、彼女に対する永遠の愛を得るどころか、夫を不治の精神錯乱に陥らせてしまったという。このカエソニアの致命的な秘薬に用いられた原料は、今日に至るまで謎に包まれたままである。



MAGIC PORTIONS-魔法の秘薬 ©Gerina Dunwich
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