Anemone

Anemone-アネモネ

カナダ・アネモネ
Anemone canadensis
アネモネ・カナデンシス（カナダ・アネモネ、メドゥ・アネモネ）；
アネモネ・デルトイデス（スリー・リーフ・アネモネ

　近類のキンポウゲと同様、アネモネは耐寒性、順応性のある多年草で、道端脇のみぞやアメリカ東部・西部の森林地帯の湿った半日陰で育ちます。カナダ・アネモネは、背丈が高く丈夫な種類の一つで、カナダ・ラブラドール州西部からアメリカ・コロラド州にかけて野生し、高さおよそ６０ｃｍほどに生長、幅約７．５cmの有毛な葉は、ゼラニウムの葉とよく似ています。晩春から早春にかけて、長い茎の枝別れ部分から、径２．５cm～４cm位の星型の白い花を２、３個咲かせます。

　スリー・リーフ・アネモネは、小型でより繊細な品種で、背丈１５cm～３０cmほどに生長し、径約４cmの白い花を一つ咲かせます。ロッキー山脈の西部の傾斜面に野生します。どちらのアネモネも花びらがありません。花びらのように見えるのは実際はがくで、指抜き形をしたシードヘッド（種を含む部分）を覆う葉のようなものです。種は風に運ばれ、地中に広がる根は生長がとても早く、どんどん広がり増えていきます。