Frangipani

Frangipani-インドソケイ

プルメリア属（インドソケイ）

　ほとんどの人が神秘的で異国風で今まで聞いた事のない名前だと思うでしょう。プルメリアとその名の由来について記された文献はほとんどなく、このこともまた神秘の一つです。プルメリアは、数多くの花の中でも匂いが広範囲に広がる珍しい植物です。ココナツ、バラ、桃、ジャスミン、スパイシー････これらを全部ミックスしたようなプルメリアの独特の香りは、他に類がなく、言葉ではとうてい言い表せないほどの良い香りがします。色も豊富で、純白、黄色、ゴールド、ピンク、ローズ、深紅、薄紫などの色が組み合わさってくるくるひねったような色合いです。

　プルメリアはアポキナケアエ属の植物で、同じアポキナケアエ属の中でよく知られているのがスター・ジャスミン（和／トウキョウチクトウ）とオレアンデル（和／セイヨウキョウチクトウ）です。この姉妹種と同様、プルメリアには白い乳液状の有毒な樹液があります。トーマス・エジソンは、第二次世界大戦中天然ゴムが不足したため、合成ラテックスの代用材として一時この樹液を代用しました。エジソンが持ち帰ったプルメリアは、彼の故郷であるフロリダ州フォート・マイヤーズで栽培され、広まりました。原産地は熱帯地方、アメリカ、インド、特にハワイとカリブ諸島に多く野生しています。プルメリアは花園でも鉢植えでも栽培可能で、冬の間の保管中は根覆いも必要ありません。ほとんどどんな場所でも生育可能な理想的な熱帯植物で、北国でも栽培可能です。