MAKAN-魔鑑

貴女という名の魔術鑑定

鋤鼻器官とは

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約2分
鋤鼻器官とは?

性愛を感じる鼻=フェロモン受容器=鋤鼻器官(じょびきかん)

第六感がフェロモンを検知したときには、なにが起こるだろう?
感覚器は鼻の内部にあるが、フェロモンの匂いが嗅がれることはない。言い換えれば、五感のような直接的な感覚(彼は素敵な匂い"がする、 彼女の肌の感触"は柔らかだ、屋根を打つ雨音が聞こえる"、ピンクの薔薇を見る"のが好きだ、この桃の味"は素晴らしい)は生じないということだ。 それはなぜか?フェロモンは潜在意識に作用するからである。


人の鋤鼻器官は鼻の中にあって、他者から放出されたフェロモンを検知し処理する感覚器である。 他の身体器官には見られない細胞を有しているため、独自の化学的感覚の特性を備えている。 これがとりわけ重要な器官であるのは、第六感への入り口となるからだ。

フェロモンは鼻から入って、鋤鼻器官へと運ばれる。そこにたどり着くと、器官の表面にある特殊な需要細胞にまとわりつく。 この受容器はフェロモンの化学的なシグナルを割り出し、視床下部という脳の根本をなす部分に送る。 視床下部は、体表の温度や代謝、ホルモンの生成、食欲、性衝動、恐怖。攻撃性、不安など、基本的な生体の機能をつかさどるところだ。 大脳皮質が理性や思考の力をもたらすとすれば、視床下部は潜在意識にレベルで人間の行動を支配する。ここはまたフェロモンが作用する場所でもある。
掲載情報は、すべて、出版社に許可を得ています。 「草思社」様、ご協力に感謝いたします!

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